濱田邸長屋門修復3
故濱田庄司とリーチの長屋門の修復作業もリーチと濱田が使っていた仕事場の壁の粗塗りが終わった。表側から塗り始めて室内へと。作業の写真を撮りに行くと大勢の助っ人がきていた。人手があるせいか結構の面積を塗り終えて乾燥を待って次の工程に進むという。壁の土の乾燥具合で工程も変わるとのこと。早く乾けば「中塗り」が始まるようだがそれも乾燥次第だという。場合によっては室内の大工仕事を優先するかもと大工さん。門を挟んだもう一つの部屋の一部土台を取り替えたり床がきしむので床板を外し「根太」の交換をして床板を戻すと。
助っ人の方々が暑い中、修復された木舞の上から荒土を丹念に塗っていく。勿論、土はこの長屋門の元の土壁の土を再利用しつつ足らない分を補って。2枚目の奥の攪拌器で藁や土廃陶土などを修復に携わっている大工さんが調整したもの。
上の画像は土台などを汚さないために養生テープとシートで覆っている。今は便利なものがあるのでテープの下にシートが付いているものが売られているので養生も楽になった。下の画像は上半分が中塗りしてあるオリジナルの壁。下半分を傷んだ木舞を新しくして荒壁土を塗っている。荒縄を巻いているのも荒土を食いつきをよくするため。
木舞の上から藁束を取り付けより壁土の食いついきをよくする。藁束を作っているところと藁束を打ち付けているところ。
荒壁が塗り終わった。上半分は中塗りがオリジナルのままだが、その上の漆喰が剥げ部分的に残っている。下の中塗りが終わったら腰板を貼り上の漆喰も元のように塗るとのこと。
かつては粘土を置く「室」だったと思われる部分。
細工場だった室内。扇風機で乾燥中。轆轤台があった場所も解体され傷んだ部材も交換され壁の補修を待って復元されるそうだ。室内はなるべく移築当時のままにする予定とか。
傷んだ表側の外壁も塗り直され次の行程を待っている。
長屋門の中に外された腰板が並べられている。
0コメント