濱田邸茅葺長屋門修復その9

昨年12月24日「ぐし祭り」というお祭りが濱田邸長屋門で行われた。ほとんどこの祭りは失われていて式次第も祝詞も正確はわからないいそうだ。今日、普通に建築現場で行われる上棟式(棟上式とも)と似た性格のうようだ。茅葺き屋根の頂点の「ぐし」が出来て屋根造りの最終段階で神にこの建物の今後の安全と平穏を祈願する内容らしい。ぐしの間近に祭壇を作りお神酒と俵に入った餅を供え祈願するという。祈願が終わると施主や職人さん達による餅まきが行われる。ある意味やはり形式は上棟式と似たやり方だ。

大工の棟梁がぐしの間近に祭壇を設置

設置した祭壇にお神酒や餅を備える。ぐしの両端にも餅を備える。


施主や大工を始め各職人が揃い屋根の前の足場で先ずは祭壇に拝礼。その後全員が祭壇の前で拝礼とぐしの左右で前後に塩でお清め。続いて祝詞の奏上(祝詞は会津に残っていたものをよく意味がわからなかったそうだ。大体、「風雨に負けないように末長く屋根をお守りくださいというような意味だったとか…」)そうして最後に祭壇の前で関係者がお神酒頂戴。

祭壇から下げた俵に入った餅(餅は濱田家と濱田窯の職人さんたちが突いた餅出そうだ。)を集まった人たちに餅まき。最後に大きな祭壇の三方やぐしの左右の供えた餅も巻かれた。

餅まき終了後屋根の見学会。職人さんに先導されて。

Welcome to the cermic art world of tadashi wada  工藝 Web個展

陶芸/工藝 和田直の陶芸世界 Web個展を開催。順次作品写真を更新 ブログによる工藝関係の紹介や作品の使用例の紹介 スマートフォン版は右上の三本線をクリックするとHPの他のページが見られます。